昼は有人、夜は無人という二毛作
ひとつの店が時間によって営業形態を切り替える——京都ぽん酢寺 深草店のいちばんの特色はそこにある。ランチ11:30〜15:00とディナー18:00〜21:00は、スタッフが炒飯や醤油ラーメンを出す通常営業。その前後の時間になると「韓国無人ラーメン マシケッタ」に姿を変え、無人で袋麺を提供する体制に移る。好きな袋麺を手に取り、自動調理機で卵・ネギ・チーズなどのトッピングを自分で加える仕組みだ。ぽん酢寺が休みの不定休の日も、この無人ラーメンは24時間動き続ける。京都で韓国の袋麺文化にふれられる場として、独特の立ち位置にある。
看板はぽん酢焼飯、支えるのは醤油ラーメン
有人営業の主役は、特製ぽん酢で作るぽん酢焼飯である。もとは「ぽん酢を売りたい」という思いが出発点で、それに合わせて考案された料理だ。柚子の香りが立ち、酸味は控えめ。他では食べられない焼飯として案内している。
麺の中心は醤油ベースのあっさりラーメンで、朝や二日酔いの日でも食べられる軽さが持ち味。まぜそば(並・税込1,100円)や旨辛らーめん(並・税込1,200円)といったしっかりした品もそろえ、幅広い年代が選べるようにしている。全メニューがテイクアウト可能で、店で使うぽん酢は「Mashiketta」として物販・オンライン販売もしている。個人的には、調味料の販売から店づくりが始まったという逆算の発想が印象に残った。
藤森駅ちかくの小さな店
場所は伏見区深草野田町、藤森駅から徒歩7分ほど。14席とこぢんまりしていて、カウンター席があり、子ども連れの来店も受け付けている。住宅の多い地域にあって、日常の食事どころとしても、韓国式の無人麺を試す場としても使える。


