日替わりで変わるおばんざいと、飽きのこない定番メニュー
仕入れの状況や季節の移り変わりに合わせて毎日構成を変えるおばんざいが、おばんざいダイニング いちくんの軸になっている。出汁だけに頼らず、下処理や加熱の段階で手間をかけることで、食材そのものの味がしっかり前に出てくる仕上がりになっているという。チューリップ唐揚げや手作りシューマイ、マカロニグラタンといった人気の定番も揃い、おばんざいとの組み合わせで毎回違うテーブルが完成する。複数の飲食店で経験を積んだ店主が自ら食材を仕入れており、鮮度の見極めに対する姿勢は徹底している。
「何を食べてもハズレがない」「つい毎週来てしまう」という声が常連客から聞かれるのも納得できる。日替わりメニューは事前告知されることもあるが、行ってみないとわからない日も多く、その不確定さ自体を楽しみにしている人が少なくない。旬の素材がどう調理されて出てくるか、カウンター越しに眺める時間も含めて一つの体験になっている。個人的には、家庭料理の延長のようでいて随所にプロの技が滲んでいる点が印象的だった。
大阪でここだけのフィンランド産ウォッカと、季節で変わる日本酒
都島区のこの店でしか飲めないフィンランド産ウォッカ「コスケンコルヴァ」は、雑味がなくすっきりとした口当たりで、おばんざいとの相性がいいと評判を集めている。日本酒についても固定のラインアップを持たず、季節や客層を見ながら銘柄を入れ替えるスタイルを取っている。少量ずつ試せる飲み比べの形式もあり、普段あまり日本酒を飲まない人でも気軽に手を伸ばせる。紅茶梅酒やハーブリキュールなど個性的なドリンクも並ぶため、酒の好みが異なるグループでも困らない。
せんべろセットが用意されていて、1,000円で気軽に一杯と一品を楽しめる価格設定になっている。仕事帰りにふらっと立ち寄って軽く飲むには十分な内容で、週に何度か通う常連もこのセットを起点にしていると聞く。価格の手頃さと酒の質が両立している店は意外と少なく、都島界隈で晩酌の拠点を探している人には選択肢に入れてほしい一軒だ。
「第二の実家」を掲げる店主・木村亮一氏の人柄
代表の木村亮一氏が一人で営むカウンタースタイルの店内は、初めて訪れた人にも壁を感じさせない空気が流れている。「誰もが安心して帰ってこられる第二の実家」というコンセプトを掲げており、口コミでは「一見でも入りやすい」「マスターとの距離感がちょうどいい」という感想が目立つ。神社仏閣や日本の歴史に詳しい店主との会話を目当てに足を運ぶ客もいて、参拝作法から日本神話の話題まで酒の席で自然に広がっていく。料理や酒だけでなく、カウンター越しのやり取りそのものがリピートの動機になっている。
ある常連客は「仕事で疲れた日ほど、ここに来ると気持ちが軽くなる」と話していたという。一人客の割合が高いのもこの店の特徴で、黙って飲んでいても居心地が悪くならない距離感が保たれている。気取った接客ではなく、自然体のまま場を回す木村氏のスタイルが、結果として幅広い客層を受け入れる土壌をつくっている。
深夜2時まで開いている都島区の好アクセス店
大阪市都島区内代町1丁目に構えるおばんざいダイニング いちくんは、バス停・都島本通五丁目停留所から徒歩約1分、大阪メトロ野江内代駅から徒歩約6分の場所にある。JR野江駅へも徒歩5分ほどで移動でき、複数路線が使える立地は帰りの足を心配せずに済む。平日は18時から翌2時まで、土日祝は15時から23時までの営業で、遅い時間帯に食事できる店を探している層にとってありがたい時間設定になっている。
現金のほかクレジットカードやQRコード決済にも対応しており、手持ちを気にせず入れる。子ども連れや車いすでの来店についても相談を受け付けているという声があり、間口の広さが感じられる。終電近くまで営業している都島エリアのおばんざい店は限られるため、夜遅くに温かい料理と酒を求める人にとって覚えておきたい存在だ。


