但馬牛や地カニを使った本格コースの中身
城崎温泉の食材をイタリアンの技法で仕立てるという発想が、YOLの料理には一貫して流れている。但馬牛のグリルや地カニを用いたパスタなど、コース仕立てで提供されるメニューは季節ごとに入れ替わり、前菜からメインまで地元食材が主役を張る構成になっている。パエリアは魚介の出汁をしっかり吸った米の仕上がりに定評があり、二人でシェアして食べる客が多いという。四季折々の野菜も近隣の農家から届くものが中心で、素材の輪郭がはっきりした味わいに仕上がっている。
「パエリアを目当てに再訪した」という声がSNS上でも散見される。ワインの品揃えも料理に合わせて幅広く取り揃えており、ペアリングを相談しながら選ぶ楽しみがあるとリピーターの間で評判が立っているようだ。アレルギーや苦手な食材への対応も事前連絡で柔軟に受け付けており、観光客が初見で訪れても不安なく注文できる。デザートプレートにはチョコペンでメッセージを入れられるため、誕生日や記念日の利用も少なくない。
駅徒歩3分、深夜23時まで開いている理由
18時から23時というYOLの営業時間は、城崎温泉エリアの飲食店としてはかなり遅くまで開いている部類に入る。外湯めぐりを終えてから食事に向かいたい旅行者にとって、この営業時間帯はありがたい設定だろう。JR城崎温泉駅から徒歩約3分、駅通り沿いの牛匠上田の隣にある路地を入った先が店舗の所在地になる。夕方以降に出る看板が目印で、初めてでもたどり着きやすい。
週6日の営業を続けており、定休日や臨時休業の情報はSNSで随時更新されている。個人的には、温泉街の中心部からふらっと歩いて行ける距離感がちょうどよいと感じた。予約は電話のほかネットからも受け付けているので、旅行の日程が決まった段階で押さえておくと安心だ。週末や連休は混み合うことが多いという声も目立つ。
肩の力を抜いて過ごせる席と空間
大テーブル、小テーブル、お座敷と、席のバリエーションが複数用意されている。カップルのディナーから家族連れの食事、友人同士の集まりまで用途を選ばず使いやすい配置になっていて、照明もやや落とした雰囲気の中で食事ができる。温泉街の風情ある通りに面した立地でありながら、店内に入ると日常とは少し距離のある空気が漂う。ギャラリーページでは店内の写真や料理の盛り付け例が公開されており、来店前にイメージをつかめる。
仕込みの風景や新メニューの様子も順次発信していく方針とのことで、SNSをフォローしておくと最新の情報が入ってくる。実際に訪れた人の投稿を見ると、「気取らずに過ごせた」「居心地がよくて長居してしまった」といった感想が目につく。レストランとしての質は保ちつつ、堅苦しさを排除したバランスがYOLの空間設計の核にあるのだろう。料理の写真映えも良く、盛り付けにまで目配りが行き届いている印象を受ける。
観光客にも地元客にも無理のない価格で届ける姿勢
観光地の飲食店は価格が高くなりがちだが、YOLは地元住民がふだん使いできる価格帯を意識して設定しているという。この姿勢が、観光客だけでなく近隣に住む人々のリピートにつながっている。但馬の恵みを使った本格的なイタリアンが、特別な日だけでなく日常の延長で楽しめるのは、この価格バランスがあってこそだろう。電話やネット予約でサプライズ演出の相談にも応じており、記念日利用のハードルも低い。
コース料理だけでなくアラカルトでの注文にも対応しているため、軽く一皿とワインだけという使い方をする客もいると聞く。旅行中に「もう一軒どこかで」と探している層にも刺さる柔軟さがある。地元の食材を観光客向けの高単価で売るのではなく、適正な値付けで届けるという方針は、長く通いたくなる理由として十分に説得力がある。予約時にデザートプレートやアレルギー対応を伝えておけば、当日はスムーズに食事を始められる。


