毎日の仕入れが献立を決める
Les.の一日は、店主が産地へ向かうところから始まります。生産者と直接顔を合わせ、言葉を交わしながらその日の食材を選ぶため、献立は仕入れの中身によって動いていきます。名古屋・那古野の店で供される和食は、知多半島の海と自然が育てた魚介や野菜が主役。素材の濃厚な旨味を活かし、持ち味をそのまま皿へ映し取る料理が並びます。
仕入れの状況や季節ごとの変化、生産者との交流は、店主がブログに書き残しています。「Les.のお米」といった記事を読むと、食材選びが単なる調達ではなく、日々の対話の積み重ねであることが伝わってきます。
「醸す牛」を主役に据えた夜のコース
夜のコースは「醸す牛」をメインに、全12品程度で15,000円(税込)。土日限定の昼コースは、知多半島の農家の野菜を使った八寸から始まる7,000円(税込)の構成です。昼と夜で主役の食材を切り替える組み立ては、季節と時間帯の両方を映した献立になっています。
料理を支えるのが強火の炭火と自家製の醗酵調味料です。一気に焼き上げることで水分と旨味を閉じ込め、外は香ばしく中はふっくらと仕上げ、醸された調味料が深い旨味を添えます。
国際センター駅から徒歩5分、那古野の夜
店があるのは、街並み保存地区の情緒が残る那古野。桜通線・国際センター駅から徒歩約5分の立地で、食後には歴史ある街並みを歩いて帰るまでを一つの流れとして考えています。営業は18時から22時、水曜が定休、土日は12時からのランチも開きます。カウンター席では店主の手元を間近に眺めながら、焼き上がる音や香りまで感じられます。
デートや女子会、お祝いの日、家族の食事会、接待と、場面を選ばず使える一方で、予約制を守ることで一組ずつに丁寧に向き合う時間を保っています。個人的には、駅から近いのに喧騒から切り離された立地の妙が心に残りました。


