牛乳もはちみつも使わない、16年かけて磨いた独自製法
ベビーカステラ専門店 卵丸(RANMARU)が採用しているのは、牛乳やはちみつを一切使わないレシピ。焼きたてはふわっと軽い口あたりで、時間の経過とともにしっとりした質感へ変わっていく。この二段階の食感変化が日持ちの良さにもつながっており、翌日以降もおやつや朝食として楽しめる設計になっている。オーブントースターで軽くあたためれば焼きたての状態に近づくため、アレンジの幅も広い。
「買った日と次の日で全然違う味がする」という声がSNS上でも目立つ。個人的には、素材を引き算してここまで味の奥行きを出せるのかと驚いた。16年以上かけて生地の配合や焼き加減を研究し続けた蓄積が、一粒ごとの仕上がりに反映されている。一口サイズの見た目と素朴な甘さが世代を問わずリピーターを生んでいるのも納得できる。
商業施設や駅ナカで展開する実演販売の集客力
全国の商業施設・駅ナカを中心とした屋内催事に出店し、目の前で焼き上げる実演販売を軸に展開している。焼きたての香りが会場に広がることで自然と人が集まり、イベント全体の回遊性向上にもつながると出店先から評価を受けてきた。店舗のない地域にも足を運ぶスタイルだからこそ、初めて口にする来場者との接点が各地で生まれている。ブースの雰囲気づくりにも力を入れ、販売だけで終わらないライブ感のある空間を意識しているという。
日持ちする製法が手土産需要と相性が良く、催事会場での「ついで買い」が売上を底上げする構造になっている。地域の客層やイベントの規模に応じて出店形態を調整できる柔軟さも、依頼が絶えない理由のひとつ。実際に百貨店の催事担当者から「リピート出店の希望が多い」と聞くケースもあるようだ。こうした現場単位の信頼が、全国各地での出店実績を積み重ねる原動力になっている。
アルバイト1人でも回せるフランチャイズの運営設計
材料の種類が少なく仕込みの工程もシンプルなため、飲食未経験者でも短期間でオペレーションを習得しやすい。フランチャイズの加盟にあたっては、生地の配合から焼き方、接客、販売の流れまで本部が一貫してレクチャーする研修制度が用意されている。人件費の圧縮とフードロスの抑制を両立した収益モデルは、初めて事業を手がける人にとって参入障壁を下げる設計。地域ごとに募集枠を設定しているため、加盟店同士の競合も回避しやすい。
開業後も運営面の相談に随時対応しており、地域特性に合わせた出店戦略を本部と一緒に練ることができる。マニュアルに沿った指導だけでなく、現場で起きた課題への個別フォローが続く点に安心感を覚えるオーナーも多いと聞く。アルバイト1人体制でも無理なく営業日を回せる仕組みは、固定費を抑えたい個人事業主にとって現実的な選択肢になり得る。
宝塚本店が担う拠点機能と情報発信
兵庫県宝塚市小林にある宝塚本店は、阪急小林駅から徒歩約8分。営業時間は11時から17時で、日曜・祝日・不定休。ふっくら焼き上がったベビーカステラをその場で購入できるだけでなく、フランチャイズ加盟や取材についての相談窓口も兼ねている。過去の催事実績や出店時の雰囲気を具体的に聞ける場として、全国から問い合わせが届いているそうだ。
ブログでは工房での日常や新しい試み、イベント出店の裏側がコラム形式で発信されている。素材選びの背景や製造工程の工夫など、商品だけでは見えにくい部分に触れられるため、「読むと応援したくなる」という感想を持つフォロワーもいるようだ。事業としての将来像を知りたい方にとっても、こうした日々の発信が判断材料の一つになっている。


