上品に少しではなく、満たす量で出すという考え方
恋万里が料理で軸にしているのは、お腹も気持ちも満たす食べ応えです。上品に少量を盛る方向より、しっかり食べて席を立ってもらう量を出すことに重きを置いています。観光で歩き回った日や、力を使った仕事のあとには、この考え方がありがたく感じられます。旅先の一食を、満ち足りた気持ちで終えられる店です。
満たす量で出すという方針は、値段以上に満足して帰ってほしいという姿勢の表れでもあります。ラーメンなら鶏ガラや豚骨からとった濃いスープで、焼き鳥なら炭火で焼き上げた串で、一品ごとに食べ応えを積み上げます。個人的には、旅先で軽く済ませるつもりが思いのほか満足して店を出たのが、記憶に残りました。
昼夜で変わる献立に共通する、手仕事
昼はラーメン、夜は炭火の焼き鳥やモツ煮込みと、恋万里は時間帯で献立ががらりと入れ替わります。姿は変わっても、できるかぎり一から手作りするという土台は共通しています。焼き鳥のタレも調味料も自家製で仕込み、昼夜どちらの料理も自分たちの手で味を決めています。
その手仕事の延長にあるのが、焼き鳥屋がつくる鶏白湯ラーメンです。夜に鶏を扱う店だからこそ出せる一杯で、昼の鶏ガラ豚骨とはまた違う顔を見せます。昼だけで二種類のラーメンに出会えるのは、手作りを土台に据えた店ならではの並び方です。
昼にラーメンを気に入った人が、夜は焼き鳥を目当てに戻ってくる。そんな一日をまたいだ通い方ができるのも、二つの顔を持つ店ならではです。同じ厨房の手仕事を、時間帯を変えて確かめられます。
湯布院で福岡・北九州の味、その居場所
湯布院にいながら福岡・北九州の味に出会えるのが、恋万里で過ごす時間の芯にあります。夜には九州各地からそろえた焼酎や日本酒が並び、長崎や佐賀の銘酒を炭火の一品と合わせられます。旅先で土地の名物とは別の一杯を探している人にとって、覚えておくと重宝する居場所になります。
場所は由布院駅から歩いて4分ほど、金鱗湖からは車で6分ほどで、観光の合間にも寄りやすい位置です。昼営業は12時から14時、夜営業は18時から22時30分、定休日は日曜日にあたります。会計は現金のほか各種クレジット決済やQR決済に対応し、席の相談は080-7521-4878で受け付けています。


