商品企画から製造まで全工程を自社で完結する一貫体制
東京都内に構えた自社工場を起点に、商品のアイデア出しから生産、配送まですべての工程を内製化している株式会社312。外注に依存しない垂直統合型の事業運営により、コスト削減と品質の安定化を両立させています。ねこプリンの表情づくりやドバイチョコの装飾技術、クマボトルへの多色ゼリー封入など、独自の製造プロセスも社内の技術者が継続的に改良。市場の変化に応じた迅速な商品調整が可能な体制を整えています。
製造過程で蓄積されるデータを分析することで、生産ラインの無駄を省き、原価管理も徹底しています。この統合システムがOEM事業でも威力を発揮し、取引先の細かな要望にも柔軟に応えられる技術基盤として機能。「オリジナル商品を作りたいが製造体制がない」という企業のニーズに応える重要なインフラとなっています。
SNS時代を見据えた視覚重視の商品開発戦略
株式会社312の洋菓子づくりは、味だけでなく「撮りたくなる見た目」を重視した設計思想が特徴です。インスタグラムやTikTokで拡散されやすいビジュアル性と、本格的な味わいのバランスを追求。消費者が自然と写真を撮ってシェアしたくなる商品づくりにより、広告費をかけずに口コミでの認知拡大を実現しています。ねこプリンの愛嬌ある表情、ドバイチョコの華やかな装飾、カラフルなクマボトルゼリーなど、それぞれが異なる魅力を持つラインナップを展開中です。
「友人への手土産として購入したが、渡す前に写真を撮ってしまった」という顧客の声が象徴するように、商品は単なる食品を超えた体験価値を提供しています。この戦略により一般的な洋菓子よりも高価格での販売を可能にし、ギフト需要の獲得にもつながっています。
業務用・個人向け・OEMの三軸で構築した安定収益モデル
全国のホテルやレストラン、カフェとの業務用取引を軸に、個人消費者向けの直販事業、そして他社ブランド向けのOEM製造を組み合わせた複数収益源を確保しています。業務用卸売では継続的な取引関係により安定した売上を維持し、景気変動の影響を受けにくい事業基盤を構築。東京都町田市の東急ツインズ内直営店舗では対面接客による顧客との関係構築に注力し、千葉県内の無人店舗では24時間営業による利便性を追求しています。
無人店舗の導入により人件費を大幅に削減し、その分を商品価格に反映させることで競争力を向上させました。この革新的な販売手法は他社との明確な差別化となり、新しい顧客層の開拓にも成功しています。
小ロット対応とプロジェクトチーム制によるOEMサービス
商品開発のリソース不足に悩む企業や、季節限定メニューで話題性を狙いたい店舗の要望に応える形で、OEM事業を本格展開しています。企画段階からクライアントと密に連携し、ターゲット顧客や販売シーンに最適化された商品仕様を共同で策定。小ロットからの製造受託により、テストマーケティングのリスクを抑えた商品展開をサポートしています。各案件に専任チームを配置することで、クライアントとの情報共有をスムーズにし、期待を上回る仕上がりを目指しています。
「初回の試験販売が好評で、本格的な商品化につながった」という取引先からの評価を受け、単発案件から継続的なパートナーシップへと発展するケースが増加。この高品質なOEMサービスが株式会社312の収益多角化を支える重要な柱として成長しています。


